ボリス・ジョンソン氏は今週中に英国首相となり、同国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)を主導するはずだ。しかし、新首相は、ブリュッセルの名を口にする間もなく、イランが引き起こした国際危機に対処しなければならない。これはジョンソン氏にとって、イランに対する新たなアプローチを欧州に促し、英国の独自性と強さを示す機会になる。  イランの精鋭部隊「イスラム革命防衛隊(IRGC)」は19日、ホルムズ海峡で英国船籍の石油タンカーを23人の乗組員ごと拿捕(だほ)した。イランは今回の臨検が「安全保障上の理由」によるものだとしているが、報復措置であることは明らかだ。