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実家に帰って親が元気そうだと安心しても、介護は突然やってくる。そうした事態を防ぐためには、転倒などの危険サインの察知が欠かせない。実は、そのもっともわかりやすい前兆が握力だ。いますぐ親にやらせたい老化のセルフチェックを、整形外科医がわかりやすく解説する。※本稿は、往診専門整形外科医の古賀昭義著『「よくつまずく」「よろけやすい」人のお助けBOOK』(主婦の友社)の一部を抜粋・編集したものです。
つまずきの原因は
バランス感覚の低下
「つまずき」や「ふらつき」は、足の筋肉が弱くなったり、足裏の感覚が鈍くなったり、体のバランスを保つ力が落ちたりすることで起こります。これを放っておくと転倒やけがの原因につながるのです。
そこで、転倒につながりやすいバランス感覚の低下について見てみましょう。
そもそもバランスとは、両足のつま先からかかととその間の空間(支持基底面)から体が大きく外れないように制御する能力のことをいいます。うまく制御して姿勢を保てることをバランス感覚がいい、保てないことをバランス感覚が悪いといったりします。
こうしたバランス感覚には視覚、前庭覚(揺れや回転、スピードを感知する)、体性感覚(皮膚感覚や深部感覚、内臓感覚など)の3つの感覚が作用して成り立っています。
そこで、自分のバランス感覚を下のバランス力チェックで確認してみましょう。
同書より転載 拡大画像表示







