果たしてこの新しい依存症から逃れる術はあるのか
行動嗜癖の歴史はまだ浅い。だが、すでに危機的な兆候は見えはじめている。
依存症の恐ろしい点は、仕事、遊び、基本的な衛生観念、人との交流など、生活するうえで欠かせない要素を後回しにさせることだ。
幸い、人間と行動嗜癖との関係は1つの形で決まってしまったわけではない。スマートフォン、メール、ウェアラブル端末、ソーシャルネットワーク、オンデマンド視聴などが全盛となる前のバランスを取り戻すために、私たちにはまだできることがある。
重要なのは、行動嗜癖がこれほど蔓延している理由、それが人間の心理を巧みに操る様子、そして有害な嗜癖を退けて役に立つものを取り入れていく方法を、私たち自身が理解していくことなのだ。