米電気自動車(EV)メーカー、テスラの高級セダン「モデルS」の販売が、国内の最重要市場であるカリフォルニア州で落ち込んでいることが、直近のデータから分かった。背景には、テスラがより安価な「モデル3」の販売に著しく依存していることがある。テスラは従来車種の落ち込みを廉価車種のモデル3で補う必要があり、モデルS、および姉妹車種のスポーツ用多目的車(SUV)「モデルX」の販売減少は、テスラの成長・利益目標の達成を脅かしている。州の登録記録を収集した「ドミニオン・クロスセル・リポート」によると、カリフォルニア州におけるモデルSの新車登録台数は4-6月期(第2四半期)に54%急減し1205台となった。自動車販売調査会社エドムンズ・ドット・コムによると、米国内の昨年のモデルSの新車登録台数のうち、カリフォルニア州は4割を占める国内最大の市場で、同州の動向はテスラ車の需要を色濃く反映している。