ドナルド・トランプ米大統領と金正恩氏との直接対談は、「北朝鮮がここにきて本気で核兵器を放棄するつもりなのか」といった期待を世界的に高めた。だが、北朝鮮の衛星写真を分析したアナリストは、異なる考えを抱いている。北朝鮮の科学者が長距離ミサイルと核兵器に使用される核分裂性物質の生産を拡大しているとみているのだ。寧辺(ニョンビン)核施設や山陰洞(サヌムドン)のミサイル製造施設などの主要拠点では、輸送コンテナやトラック、大勢の人員が原料や設備を移動させており、北朝鮮が核分裂性物質や大陸間弾道ミサイル(ICBM)を引き続き製造している形跡がうかがわれる。安全保障専門のシンクタンク、スティムソン・センターのフェロー、ジェニー・タウン氏とジェームズ・マーティン不拡散研究センター(CNS)の研究員ジェフリー・ルイス氏はこう分析する。
北朝鮮、正恩・トランプ会談の裏で核開発継続か 専門家分析
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