これを見ていたら、スポーツライターであるならば、このツアーに申し込むのが当然ではないかとさえ思えてくる。そしてスポーツライターなら、1日1種目という比較的余裕のあるスケジュールというメリットを生かし、午前や午後、ツアーの日程が自由な時間帯には他の競技も見に行くだろう。例えば、レスリング、アーチェリー、テニス、水球、そしてアーバンスポーツ系のBMXやスポーツ・クライミング、スケートボードなどは入っていないから、自分で見に行きたい。

近畿日本の『制覇ツアー』は
応援というより研修?

 もう1つ、近畿日本ツーリストが発表した『制覇ツアー』がある。「全競技観戦を制覇!競技観戦コンプリートコース17日間」というもので、宿泊は銀座キャピタルホテルだ。

 7月24日にホテル集合。開会式はホテルのテレビで見る形(笑)。25日から連日、2種目か3種目の観戦スケジュールが組まれている。7月25日は、海の森水上競技場のボートに始まり、世田谷・馬事公苑に移動して馬場馬術。26日は有明アーバンスポーツパークのスケートボード(ストリート)からカヌー・スラロームセンターに移動してカヌーのスラローム、さらには東京アクアティクスセンターで競泳を見て帰る。同じエリアだから移動距離は少ないが、炎天下の観戦は猛暑になればきついだろう。

 このツアーは前半、あまりメダルの決定に遭遇しない。どちらかといえば応援というより、研修ツアー。「すべての競技を見学し、基本を学ぶ」といった印象を受ける。後半になると、陸上男子100m決勝、BMX男女フリースタイルパーク決勝、レスリング女子57キロ級決勝、男子サッカー決勝など、がぜん応援モードがシフトアップする。

 前半でいかに体力を温存、あるいは厳しい観戦態勢に順化させて最後まで駆け抜けるかという設定に見える。これで180万円は、450万円を先に見ているからリーズナブルに感じるが、本当にそうかどうかは分析が必要だ。

 この他にも、6泊7日タイプ、2泊3日タイプ、横浜エリアに絞ったコース、BMXやスケートボード、スポーツ・クライミングなどに特化したコースなども発表されている。私は高額な目玉ツアーより、これら短期でテーマを絞ったツアーを選ぶ方が現実的だと思う。