東京五輪
5月9日から東京五輪の入場券の抽選申し込みが始まります Photo:DOL

 2020東京五輪の詳しい競技日程が発表された。インターネットによる入場券の抽選申し込みも5月9日から始まる。

 開会式が行われる2020年7月24日まで、まだ1年3ヵ月あるが、こうした発表に接して、多くの人がいよいよオリンピックを迎えるという実感を持ったことだろう。

 大半の報道は、「楽しみですね!」という明るいトーンなので、無邪気に東京五輪に思いを馳せれば、期待に体が熱くなってくる。だが、冷静に考えると、そうばかりも言っていられない。

 私の正直な印象は、「本当にこの猛暑の季節にやるんだな」「招致演説で首相は『この時期の日本は温暖で』と言ったが、世界はこの『温暖』の意味をどう解釈するだろう」などといったもので、想像するだけで背筋に寒いものも感じる。

 お祭りムードの一方で、東京五輪の表と裏で何が起こっているのか、画策されているのか。核心を見つめる冷静さも携えておきたい。そうでないと、復興はなかなか進んでいないのに、『復興五輪』のキャッチフレーズに惑わされ、復興の遅れを東京五輪がうやむやにする役割を担ってしまうからだ。

序盤から日本のメダルラッシュに期待
外国人選手のスターも誕生か

 とはいえ、まずは楽しい話題から紹介しよう。

 多くのテレビ番組やスポーツ新聞が、「序盤から日本のメダルラッシュが期待できる」と報じている。確かに、開会式翌日には柔道が始まる。次いで、水泳、新種目のスケートボード、体操と、いずれも日本選手がメダルを争う競技が続く。中盤からは卓球シングルス、テニス、バドミントン、レスリング。終盤には空手、スポーツクライミング、そしてサッカーと野球の決勝が待っている。

 大きな枠組みで見れば、五輪の日程は従来からこのような構成で、大きな変化はない。日本のメダルラッシュを演出するため、日程を大きく変えたわけではない。それだけ多くの種目でメダルを狙える実力を日本選手が身につけた証というべきだろう。