ドナルド・トランプ米大統領は26日、来週再開する米中貿易協議を控え、世界貿易機関(WTO)に対し「発展途上国」扱いの在り方を見直すよう迫り、中国に圧力をかけた。トランプ氏はWTOの「途上国」扱いは、中国など一部の国を不当に優遇していると批判している。トランプ氏はツイッターで「世界で最も裕福な国が途上国だと申告しWTOの規定を逃れ、特別な扱いを受けているなど、WTOは崩壊している」と主張。「米国の犠牲の下、他国が制度を乱用しないよう、米通商代表部(USTR)に対し措置を講じるよう指示した」と明かした。トランプ氏がこの日書名した文書では、一部の国の取り扱いに関し、WTOに見直しを迫るよう政権に対策を求めている。文書では中国に重点を置いているが、トルコ、メキシコ、アラブ首長国連邦(UAE)、カタールなどの国も指摘されている。