作曲 これまで、オーストラリア、スウェーデンでライブをしてきたけれど、アメリカへの恩返し(笑)というかニューヨークでのライブはいつか実現したいな。去年、アメリカの黒人ドライバーが運転中に自分の曲でノリノリで頭振ってる動画を見て、音楽やっていて良かったなとしみじみ思ったんです。

ほぼ幹事 作曲の田中宏和さんにとって、田中宏和の会はどうですか?

作曲 世の中的には珍しいネタの一つで、でも役に立たないところがええのかな。

 10年くらい前に10人くらいの田中宏和でバスを貸し切って、信州の田中宏和さんに会いに団体旅行したことがあったじゃないですか。あの時、温泉旅館で宿帳に全員が田中宏和と書いたり、全員で温泉に浸かっている時に猿に戻った気がしたんですよ。田中宏和さんたちで温泉の水面を叩いて音楽をつくるとか、全員で奈良の大仏の埃払いの掃除をするとか、そういう匿名性の高い集団としてアートができたら面白いかもね。

ほぼ幹事 アート! 実はわたくしの夢の一つは、ニューヨークの近代美術館(MOMA)で、「田中宏和展」を行うことなんですよ(笑)。

 最後に、田中宏和さんにとって、田中宏和とは何ですか?

作曲 自分です。他人のようで自分自身です。

「たまたまの宿命」対談を終えて

 もしお母さんが田中宏和さんを音楽教室に通わせなかったら、大学卒業してプロの音楽家を目指そうとした息子を、「死ぬ!」と言って引きとめなかったら、どんな人生が続いたのでしょね。
 そして、オリジナル楽曲の『田中宏和のうた』がなかったら、田中宏和運動はあまりテレビで取り上げられることもなく、こんなに広がらなかったのではと思います。
 人生は、時にたまたまの宿命に導かれます。(ほぼ幹事の田中宏和)

対談後のツーショット