第一章の「おならの化学」によると、おならの75%は普段空気から吸い込む窒素であり、残りの25%が体内の食べ物の消化過程で発生するガスという。おならを構成するガスのうち99%は無味無臭であり、約1%だけが臭いをともなう。臭いをもつガスは複数あるが代表的なのが硫化水素やメタンチオールである。これらはアミノ酸が分解される際に発出されるので、タンパク質の多い食物が、大腸で消化されるときに作られやすい。おならのニオイを軽減するにはこれら化学的メカニズムを理解するところから始められる。

 ちなみに、とある研究では、男性に限ってはビールの消費量とおならのニオイには大きな関連があるそうなので、ニオイが気になる人はビールの飲酒量を控えた方がいいかもしれない。また、今日では、活性炭シートを使った消臭パンツなる面白アイテムも開発されており、どうしてもニオイが気になる人にはそちらがおススメだ。消臭パンツをダサいと侮ることなかれ。著者がおススメするSHREDDRIESでは意外とスタイリッシュでセクシーなパンツやジーパンの品ぞろえが豊富だ。もちろん女性用も揃えているが、当然プレゼントに使うのはおススメできない。

女性の方が男性より
おならがクサいとの報告も

 研究では、女性の方が男性よりおならがクサいとの報告がある(この論文が書けるだけ、おなら審判という職業も確立されているようだ)。一般的に、女性は男性よりもおなら量が少ない分、ニオイの元となる硫化水素やメタンチオール濃度が高くなりがちだそうだ。ニオイを減らすには上述のタンパク質の摂取方法を工夫するのも一案だが、逆に、ニオイ濃度を薄めるためにおならの量を増やすという手も実は有効かもしれない。