香港当局は30日、デモ参加者のうち44人を暴動罪で起訴した。有罪が確定すれば複数年の禁錮刑に処される可能性がある。数週間も続く抗議運動が一段と激しさを増す中、中国政府の後ろ盾を得た香港政府は取り締まりを強化している。中国本土への犯罪容疑者引き渡しを認める条例改正案を巡り、香港で6月上旬に最大200万人が抗議行動に繰り出し政治的危機に陥って以降、当局が起訴を決めたのはこれが初めて。起訴されたデモ参加者の一部が勾留されている葵青区の警察署には、起訴決定の情報が流れると数百人が抗議に殺到。政府の厳しい対応がさらなる暴動を引き起こしかねないリスクを浮き彫りにした。抗議者たちは深夜の警察署の外で機動隊とにらみあいになった。現地メディアは、激しい雨が降る中で多くの抗議者が「殉教者を解放せよ」と繰り返す様子を報じた。
香港デモ、参加者44人を暴動罪で起訴
有料会員限定
あなたにおすすめ