多様な働き方が求められる中、いまサラリーマンの起業や副業が注目を集めている。起業・副業のノウハウを紹介する本が数多く出版され、起業セミナーも連日のように開催されているが、なかなか成功できずに、次から次へと手法を学ぶだけの起業難民も多いという。では、どうすれば起業ができるのか――。これまで1万人超の起業をプロデュースし、『会社で働きながら6カ月で起業する』を上梓した新井一氏に、そのポイントを聞く。

いつまでも起業できない<br />「起業難民」になる人の特徴<br />

異業種交流会は意味がない
自分のレベルに合った人脈をつくろう!

 起業を目指す人は、異業種交流会などに出たくなることがあるようです。起業のための人脈づくりだったり、起業に関する知識の獲得だったり、その目的はさまざまでしょう。

 しかし、最近の多くの交流会は、基本的に自分の商品を売ろうとする人たちばかりが参加しています。ギブよりテイクしたい人の集まり、要するに「狩り場」と化しているのです。

 このような場所に、何も知らない人が参加すると、次から次に売り込みや勧誘が来てしまうことになります。「いい話ないかなぁ」「簡単に儲けたいなぁ」といった下心を持っていると、あっという間に誘い込まれてしまうでしょう。

 もちろん、中には、そのような目的で集まる会であることが公表されていて、数十万円の参加費用を取り、必ず自分のサービスの売り込み時間を設けてくれる場もありますし、会員がほかの会員のサービスを購入することが義務づけられている場もあります。