ラムネブームに乗って
開発した新商品は売れなかった…

1973年に登場した森永ラムネ。森永製菓でも屈指のロングセラー商品だ

「また、ぶどう糖を使用しているラムネ菓子は珍しかったことも、森永ラムネが注目された理由のひとつ。ぶどう糖を口に含むと、だ液などの水分に反応して吸熱作用が働き、シュワっとした爽快感と、ひんやり感を楽しむことができます。そのため、森永ラムネは『ラムネ飲料の清涼感』を再現するために、以前からぶどう糖を使用していたんです」

 ラムネ飲料を再現したい、というこだわりから生まれた森永ラムネは、46年がたった現在も、ほとんど変わらない量のぶどう糖を配合しているという。

「ほかのラムネ菓子にはない口溶けのよさと清涼感を追求した結果、いまの品質にたどり着いたと聞いています。当時の開発者は、40年後にぶどう糖が注目されるなんて、考えてもいなかったと思います」

 森永ラムネの人気を受けて、2014年ごろから新たなラムネ菓子の開発がスタートした。しかし”大人向けラムネ”という視点での商品開発は一筋縄ではいかなかった。

「2015年にウコンエキスとビタミンB1を配合した『ラムネのチカラ』という商品を販売したのですが、売り上げが伸びず販売終了。その後、2017年には20~40代の女性に向けてレモンやオレンジなどの果汁炭酸飲料味の『スパークリングラムネ』を発売しました。しかし、こちらも売り上げが振るわず、1年で販売が終了してしまいました」