24時間つけっぱなしが当たり前の時代になる?

 また、就寝中にエアコンをつけっぱなしにする人に至っては、54.7%と半数を超えている。筆者は、2時間タイマーをつけて就寝することにしていたが、タイマーでエアコンが切れるたびに汗だくになって起きてしまい、また2時間タイマーをつけて……ということを繰り返していたため、いつからか 熟睡できるように「つけっぱなし派」になった(どちらが健康にいいのか、どなたか教えていただきたい)。最近では、おやすみモードや快眠タイマーといった機能がついているエアコンもある。

 そして、20.4%の人が「24時間つけっぱなし」であることもわかっている。これはその人の生活環境によっても変わると思うが、筆者は自宅で仕事をしているため、暑い日には結果的にそうならざるを得ない。さらに、今年から犬を飼い始めたこともあって、犬の熱中症を防ぐために、外出中も含めて24時間つけっぱなしのことが多い。

 朝日新聞デジタルの報道(2019年1月20日付)によると、全国の犬猫の推計飼育数は合計約1855万匹で15歳未満の子どもの数を上回っているという。こうした社会環境の変化が、「24時間つけっぱなし派」が増えている一因になっているのかもしれない。

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 オフィスでは、エアコンの設定温度を巡って従業員間で攻防戦が起こっている、なんてこともいわれている。人によって快適に感じる温度が違い、寒すぎることによって体調を崩す人もいる。その対策のため、薄手の上着を持ち歩く人もたくさんいる。

 電気代、節電、健康、環境問題の面など、エアコンを生活の中でどう利用していくのかは、専門家の意見をあおがなければいけない。しかし少なくとも、このうだるような暑さの中、エアコンに対する人々の意識が変化していっていることは、間違いないだろう。

 このまま東京の、日本の夏はどんどん暑くなっていくのだろうか。そうならば、人々のエアコンに対する意識の常識は、令和の時代にさらに変わっていくはずだ。一国民としては、都市部の緑化や、新しいアスファルトの開発、普及といった根本的な酷暑対策にも力を入れてほしいところである。でないと、もう筆者は耐えられそうにない……。

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(フリーライター 宮崎智之)