「あの人はまったく疲れていないのに、私はどうしてすごく疲れているのだろう」
そんな経験をしたことはないだろうか。それには、実は理由がある。疲れていないあの人は「疲れない行動」をしていて、疲れている人は「疲れる行動」をしていたのだ!
では、どんな行動が疲れを生み、どんな行動なら疲れないですむのか?
たとえば、「夜寝るときは、エアコンを1時間タイマーで切る」という人は、いますぐその考え方を改めたほうがいい。
その理由を、日本で唯一の疲労医学の教授・梶本修身氏が、最新の疲労科学にもとづいて「疲れない習慣」をまとめた話題の新刊『なぜあなたの疲れはとれないのか?』から、一部抜粋して紹介する。
あなたは「つけっぱなし派」「タイマーで切る派」、どっち?
暑い夏も、寒い冬も、冷暖房機が誕生したことで、過ごしやすい時代になりました。
夏も真っ盛りになると、部屋中を閉め切って、朝から晩までエアコンをつけっぱなし。冬も暖房をつけておく、という人は多いと思います。
ここまでは多くの人が同じようなものでしょう。
ところが、夜寝るときとなると、「部屋が乾燥するから」「寝ているときに寒くなってしまうから」という理由で、二つのタイプの人が生まれました。
・就寝前にエアコンを消すタイプ
・寝ているときもつけっぱなしにするタイプ
でも、すっきりと疲れをとる睡眠を望むなら、冷暖房は一晩中つけっぱなしにすべきです。