カバン持ちをさせるのは
オールドタイプの上司

 反対に、新卒社員に対してNGとなる行為は、いわゆるカバン持ちだという。

「横で見て覚えろというのは、オールドタイプの人のやり方ですね。結構な確率で脱落者を出します。人が育たないので、自分で自分の首を絞めているにほかなりません。やり方をまねさせるのではなく、やり方を工夫してもらう。この違いを意識することは大切です」

 また、雑用を命じるのもNG行動の1つ。決まったことをこなすだけでは、共通言語もできないばかりか、本人の仕事へのモチベーションは上がることはない。たとえ小さな仕事でも、「考える」「調べる」ことが必要となる業務を任せるというのは、そういうことなのだ。

「現場にただついてこいというのも、古いやり方です。自分がやってきたことを部下にやらせるのはNG。時代はとっくに変わっているということを認識してください。若い世代とは、教育もネット環境もまるで違います。上司たるもの、教え方も常にアップデートしていくべきです」

 個々にミッションを課すという第1段階が終わったら、続く第2段階では、新卒社員でチームを作って作業をさせる。

「会社で働くということは、最終的にはチームワークを求められます。早い段階で、チームワークをさせることは必要です。しかし、ここで重要なのは、チームを作って何か1つの仕事をさせること自体ではなく、チームで作業することで、新卒社員の個性を見極めることなのです」

 リーダーシップを発揮する人や、サポート役に優れている人など、この時点で特性がわかれば、後々仕事を割り振る上でのヒントになる。

「新卒社員には、“できる・できない”で仕事を振らず、まずは考えて、工夫してもらうことを優先してみてください。あなたの仕事の振り方で、新卒社員の成長度合いは大きく変わっていくはずです」

 今まさに、新卒社員の教育について悩んでいる人は、金田氏のアドバイスをもとに指導してみてはどうか。