そして、みなさん自身が普段は忘れていても、妻は違うかもしれません。子どものためのスペース、家族の暮らしに必要なストックを置くスペースが必要で、そういった目的で使いたい場所をあなたのものが占拠しており、日常的にイライラをためている可能性もあります。

●“未来”に視点を移す

 旬の過ぎた「過去のもの」にあてる場所を思い切って減らしましょう。一見忘れがたく思えても「丁寧に保存するほどではない」と思えたなら、「忘れてもいいもの」として手放すことが必要です。

 一つ一つのものを見てしまうと捨てるかどうか決めにくくなる人は、占めているスペースの広さで考えてみるとよいと思います。段ボールを1ヵ所に集め、どのくらいのスペースを「過去」のものに充てているか、また「未来」に充てられる余白がどのくらい残っているか確認してみてください。

 もう少し余白を作らないといけないなと感じたなら、手放して量を減らすこと以外にできることがもう1つあります。それは「収納の密度を上げてかさを減らす」ことです。こうしたアイテムはついつい捨てることにスポットが当たりがちですが、後者もかなり有効です。過去のものは中途半端な状態で保存されていることが多いため、梱包し直すだけで数箱分のスペースが確保できることもあります。

 さて、今回は「妻もゴキゲンになる整理術」という切り口で、整理収納における「決める力」を3つ解説しました。「決めること」を先送りにし続けることで損なうのは「妻の機嫌」だけではないことが感覚的に理解できたのではないでしょうか。

 今回は「イライラさせられる妻と散らかしがちな夫」という組み合わせでご紹介しましたが、整理収納サポートでたくさんのご家庭をお伺いしていると、実際には逆のタイプのご夫婦も多くお見かけします。“夫”“妻”というキーワードにとらわれすぎず、ご自身の生活を改善するヒントとしていただけたら幸いです。

(家族の片づけコンサルタント sea<しー>)