パーソナルブランド構築3つのステップ
パーソナルブランド構築は①自分の強みを見つけて差別化する、②情報をアウトプットする、③顧客に貢献するという3つのステップによって進みます。
差別化は自分の本当の強みを把握し、その強みを求める顧客を見つけること。アウトプットは専門知識や技術も含めて自分の強みをメッセージに落として信頼性をもったメディアや媒体、リアルな現場で発信すること。インターネットメディアは差別化されたプロを求める顧客と出会う絶好の場ですが、もちろんリアルなネットワークの効果も大きく、パンフレットやチラシ配布等、地道なコミュニケーションも重要です。
そして貢献とは顧客が求める期待に応え、最終的に「心を相手の心を動かす信頼」を獲得すること。つまり顧客に「あなたでなくてはならない」と思ってもらえるような信頼できる存在になることです。言葉を変えれば、自分の強みを買ってもらうのではなく、まず自分は相手に何が提供できるのかと考えて自分の強みを買いたいに変えることです。では高橋さんの場合はどうだったのでしょうか。
差別化のポイントは主婦歴20年
高橋さんの場合、差別化のポイントは主婦のキャリアです。10年間に8回もの転勤、両親の介護経験。この間に培われた「女性目線のストレスフリーな『きれい収納』ノウハウ」を提供して、女性たちを支援していることが他と差別化される点です。主婦歴20年というキャリアは、通常、主婦をしているのなら当たり前のことと見過ごされがちですが、整理収納という職業では立派な強みに発展します。
高橋さんは現在この出発点にとどまることなく、米国式の整理メソッドを取り入れたり、アロマテラピーやカラーセラピーを取り入れたくつろぎ空間の演出をコーティネートしたりなど、差別化のポイントを広げています。
ノウハウをそのままアウトプットに
「マイベストプロに紹介されるようになって、『ブログを読んでいます』とよくいわれます。サイトのコラム欄を毎回読んでくださっているようです」(高橋さん)。
高橋さんのアウトプットする情報は高橋さんの強みである20年の主婦歴をベースとした整理収納やお掃除のノウハウが主で、しかも信頼する場での情報発信になっている為、本当に困っている方にとって実際に参考にされる事が多いのです。
「読まれた方が私の整理収納のご提案を試してくださったらうれしいですね」(高橋さん)。
また、人の印象は3秒から5秒で決まる。といわれる第一印象の法則をインターネット上で落とし込むには、自分自身の強みを、最初に閲覧者が訪れるトップページに掲載する事がポイントです。
高橋さんのケースでは、マイベストプロページのトップに掲載されている自身の人物紹介記事が、自分の第一印象になっているのではないかと、高橋さんは見ています。
「片づけられない悩みをお持ちの方はそれを周囲にお話しにはなりません。ですからサイトという窓口はとても重要です」(高橋さん)。
今、eメールに問い合わせが入っていない日はない。それらがすべて集客に結び付くわけではないが、悩みを持つ人が自分にコンタクトする勇気を持ってくれただけでもうれしいと、高橋さんは感じています。