次世代移動通信システム「5G」は半導体の製造工程にどのように貢献できるのか。韓国のサムスン電子が米テキサス州オースティンの工場でテストを行っている。同社は米通信大手AT&Tのコミュニケーション部門と手を組み、カスタマイズされた5G通信網を導入。ダウンロードの速度が4Gよりも最大100倍速いとされるネットワークは、拡張現実(AR)や自動運転車などの技術を躍進させると考えられている。インフラ整備に時間がかかることもあり、専門家らはこの技術が製造業や物流などの分野で商業利用されるのは10年後だと予測するが、サムスンなどの企業はその可能性を探るため、限定された形で5G技術を試している。サムスン・エレクトロニクス・アメリカでネットワーク戦略などを担う部門のバイスプレジデントを務めるアロック・シャー氏は、「まだ実験の段階だが、価値を見いだせることに期待している」とした。
サムスン、5G利用した半導体製造工程の改善をテスト
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