――筆者のリック・ワルツマン氏はドラッカー研究所の「機能する社会のためのKHムーンセンター」所長。ローレンス・クロスビー氏は同研究所のシニアアドバイザー ***  恐らく経営のプロに教えを請うまでもなく、従業員を満足させたければ、高い報酬を払うのがよいと考えるのが筋だ。  だがドラッカー研究所の企業効率性に関する尺度に基づくわれわれの最新調査で、この自明の理には、もう少し微妙な要素があることがわかった。特に賃金が低い会社の従業員は、雇用主がぎりぎりの資金繰りをしている場合、ある程度大目に見ようと考えるようだ。