欧州に本拠を置く自動車メーカーは、自動運転車の開発の動きが活発だ。最大勢力といえるのが、BMWグループとダイムラー(メルセデス・ベンツ)のタッグだろう。両社は、次世代の自動運転テクノロジーを共同開発することを柱にした戦略的提携を結び、ドライバーアシスタントシステムをはじめ、高速道路での自動運転、自動駐車システムにマトを絞った次世代技術を共同開発する。

 両社は今後、市街地や都心部でよりハイレベルな自動運転を実用化するために、協力関係を強化していく。

 VWグループは2019年春から、ドイツ・ハンブルク市街地で自動運転車両のテストを実施している。VWにとって、ドイツの主要都市での実際の走行環境下におけるレベル4の自動運転テストは、これが初めてとなる。

 公道テストにはゴルフの電気自動車、eゴルフを5台使用。ハンブルク市内に整備された自動運転車用テスト区間の3㎞を走行している。

1000名のドライバーが100台の自動運転車を
走行させる壮大なプロジェクト

 テスト車両には、11基のレーザースキャナー、7基のレーダー、14台のカメラを搭載。通常の数時間のテスト走行では、1分当たりの最大データ通信量が5ギガバイトに達するため、テスト車両のトランクには、ノートパソコン15台分相当の処理能力を持つコンピュータを搭載する。歩行者、自転車、他の車両、交差点、優先権、駐車車両、移動中の車線変更などに関するデータを瞬時に収集して、ミリ秒単位で計算。最新のハイテクが、自動運転を可能にする。

 トヨタの欧州での自動運転車の公道テストは、トヨタが参画する欧州のL3パイロットプロジェクトの一環となる。このプロジェクトには、主要自動車メーカーやサプライヤー、研究機関、政府など34のパートナーが参加している。欧州のさまざまな道路環境で、1000名のドライバーが100台の自動運転車を走行させる壮大なプロジェクトだ。

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(報告/森脇 稔、まとめ/CAR and DRIVER編集部)