香港の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は20日の記者会見で、素性や政治姿勢にかかわらず全ての人たちとの対話に向けた作業を早急に開始すると述べた。林鄭氏は「公衆と接触を持ちたい」とし、これまでは情勢が不安定で実現が困難だったと述べた。また、今夏に平和的なデモを行った多くの香港市民を念頭に、「香港(の問題)の解決策を見つけるため、これら全ての人たちと話し合いたいと心から思っている」と述べた。当局者などによると、中国・香港当局は、今後数週間で学校や大学の新学期が始まるため、抗議活動が収まるとの期待を持ち続けている。外交官や当局者によると、この最良のシナリオが現実となれば、香港指導部は景気刺激策や香港の将来に関する対話という見返りを与える可能性がある。