ドナルド・トランプ米大統領は20日、銃購入者に対する身元調査の強化についてあらためて慎重な姿勢を示し、銃乱射事件の主因は精神疾患だと強調した。トランプ氏は記者団に対し「私は100回は言っている。銃が引き金を引くのではない、引き金を引くのは人間だ。こうした人たちは病んでいる」と述べた。ニューハンプシャー州で先週行った政治集会などと同様の主張を繰り返した。テキサス州とオハイオ州で8月に相次いで発生した銃乱射事件で30人超が死亡したことを受け、トランプ氏は当初、銃購入者に対する意味のある身元調査を行うとしていた。だが全米ライフル協会(NRA)や一部の政治顧問からの圧力に屈し、慎重姿勢へと変わっていった。世論調査では規制強化を支持する声が大きく、民主党は、米国民の安全ではなくNRAの側に立っているとトランプ氏を非難している。
トランプ氏、銃購入者の身元調査強化に慎重姿勢
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