――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」
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かつて中国版グーグルとみられていた中国検索エンジン最大手の百度(バイドゥ)は、成長を求めて一段と「サーチ」を広げる必要がある。
バイドゥはここ1年3カ月で時価総額が630億ドル(約6兆6900億円)も吹き飛んだ。売られ過ぎのようにも見えるが、同社の長期見通しは依然として非常に不透明だ。
19日遅くに発表した4-6月期決算は売上高がほぼ横ばいとなり、純利益は62%減少した。それでも、調査会社S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスによると、市場の期待はかなり下がっていたため、これほど軟調な決算でもコンセンサス予想は上回った。ナスダック市場に上場しているバイドゥの米国預託証券(ADR)は決算発表後の時間外取引で8%急伸した。
以前はアリババグループ、テンセントホールディングスと合わせて頭文字をとり「BAT」と称されたが、中国ネット業界の三位一体とされるこの略称はもう古い。時価総額でいえば、バイドゥは口コミ情報サイトの美団点評や電子商取引大手、京東商城(JDドット・コム)といった中国の上場他社に抜かれている。