妻が参加するという同窓会に
大きく心を乱された

 夫のこの尋問の目的は妻の監視ではなく、会の様子を詳しく知って夫が己の弱さと向き合うことらしかった。おそらく妻を深く愛しているであろうGさん夫は、妻が参加するという同窓会に大きく心を乱された。

 そこで事後に様子を詳細にヒアリングして、痛みと真っ向から向き合うことを選択したのである。知れば知るほど痛みを伴うことは承知している。だが乗り越えるためには知らねばならない。あいまいな靄の中に漂わせたままにしておくよりは、白日の下に晒してしかと見極めようという不退転の構えである。

 非常に雄々しき決断であり、Gさん夫のリアクションだけ見ると到底雄々しくはないのだが、嫉妬もここまであからさまに伝えられると爽やかとすらいえる。尋問後、恬淡としている夫は立派だが、このテンションの高い夫に付き合ってあげている妻も同様に立派である。

 今回話を聞かせてくれた既婚女性の、夫の変調に対して反応は、個人差はあったが夫を「見守る」あるいは「泳がせておく」姿勢を取った割合が多かったのは個人的に意外であった。

 もっとバチバチの心の声バトルが勃発するものと思っていたが、世の妻なる女性は実は結構寛大であり、その懐の広さで生かされている男性も少なくないのではないか――というのは今回の取材を通して得た副次的な発見であった。

 いち男性として女性を敵に回したくない筆者としても、無難で美しいまとめ方ができて幸いである。もちろん男性たる筆者は基本的に男性の味方であるからして、男性諸氏は女性を尊敬しつつ、みんな仲良くラブ&ピースでやっていこうじゃないかと、結局やや乱暴なまとめ方へと転じたが、たまには24時間テレビ的なノリもご容赦いただきつつ、妻が同窓会に参加するその日に向けて心の準備を整えていきたい所存である。