米アルファベット傘下のグーグルは23日、新指針を公表し、政治など業務に無関係な問題についての議論を控えるよう従業員に求めた。グーグルは、大学のキャンパスのような職場で従業員が自由に意見を表現できるのがシリコンバレーというイメージの先駆け的な存在だった。オープンな議論と自由な社風で知られてきたが、今回方針を大きく転換したようだ。グーグルはそのほか、社内で協議した部外秘情報を漏えいしないよう、改めて従業員に求めた。社内プロジェクトや議論が何度も外部に漏れて幹部を困惑させたためだ。新指針は「同僚との情報・発想の共有はコミュニティー構築に役立つが、政治や時事ニュースを巡る激しい議論は勤務のじゃまになる」としている。