道路を挟んだ向かいには旧李王家東京邸(現・赤坂プリンスクラシックハウス)が立つ「麹町中」

東京公立小御三家は千代田区と港区にある。名門小の代名詞のようにいわれる「番町小」を筆頭に、それ以外にも伝統校が集まっている。都心3区の人気小学校事情を見ていこう。(ダイヤモンド・セレクト編集部)

千代田区は番町小と麹町小

 港区元赤坂の迎賓館や皇居も近い番町小(千代田区六番町)の生徒は、外交行事があると動員されることがある。最近では、皇居で行われたドナルド・トランプ米大統領の歓迎式典で日米両国の国旗を振っていた。

 番町小・麹町小→麹町中→日比谷高は、戦前からの伝統的な公立校の黄金コースである。かつてはこれに、自民党本部前にあった永田小も入っていたのだが、いまでは麹町小に統合されている。かなり老朽化している番町小と比べて、区役所出張所と区民館を併設する麹町小の校舎の方が快適に過ごせるかもしれない。

麹町2丁目にある学校の中には区の施設も併設されている「麹町小」

 千代田区の小学生には3つの選択肢がある。

 1つ目は私立中高一貫校への進学で、直近の私立中進学率39.5%は文京区に次いで高い。

 2つ目は国立もしくは都立の中高一貫校への進学で、2月3日の一発勝負となる。都から移管された九段中等教育学校も区立であるため、区外生は実質倍率8倍程度だが、区民は同2倍程度に優遇されている。

 3つ目に区立中への進学がある。千代田区は学校選択制をとっているが、区立中は2校しかない上に、進学希望者数には4倍の開きがある。改革派の校長の就任で話題となった麹町中への進学は、事実上、番町小と麹町小の生徒が優先されることになる。2012年に新築された校舎は私立校並みに充実しており、公立校巻き返しの意気込みがうかがえる。

 戦前は宮城(現・皇居)も区域としていた旧麹町区が、旧神田区と合併して誕生した千代田区では、富士見小も含め、旧麹町区側に人気校が集まっている。日本で一番地価の高い住宅地のエリアである。