GSOMIA破棄最大のポイントは
「米国の反対を無視した」こと

 しかし、情報戦で劣勢の日本に、「神風」が吹いた。文政権が8月23日、日韓GSOMIA(軍事情報包括保護協定)破棄を決めたのだ。

 ポイントは、「米国が破棄しないよう要求していたのを、韓国が無視した」という事実だ。

<米国務省は本紙に送った論評で、「米国は文在寅政権に対し、この決定が米国と我が国の同盟国の安全保障利益に否定的な影響を与えるということを繰り返し明らかにしてきた。(この決定は)北東アジアで我々が直面している深刻な安保的挑戦に関して、文在寅政権の深刻な誤解を反映している」と述べた。>(朝鮮日報オンライン 8月24日)

 この記事から、米国務省は、「GSOMIAを破棄しないよう、繰り返し要請してきた」ことがわかる。国防総省のエスパー長官も文政権を説得しており、韓国でも「破棄しないのではないか」という観測が一時強くなっていた。

<エスパー長官が9日、「韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)維持が韓米日協力に重要」という趣旨の言及も行っていたことが判明したのに伴い、外交関係者の間からは「韓国政府は今後、GSOMIA破棄に慎重な立場を示すだろう」という見方が浮上した。>(朝鮮日報 8月10日)

 しかし、文大統領は、GSOMIA破棄を断行した。

 米国はこれまで、2つの同盟国の対立で中立の立場を貫いてきた。だが、その米国の要求を完全無視した文政権は、米国を敵に回してしまった。トランプも相当憤っていたらしく、フランスG7の席で、文在寅を批判している。

<「文大統領 信用できない」 トランプ大統領 G7の席でFNN 8/26(月) 20:30配信
G7サミットで、アメリカのトランプ大統領が、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領を「信用できない」などと、2日にわたって痛烈に批判していたことが、FNNの取材でわかった。>


<トランプ氏は、2日目の夜に行われた夕食会でも、文大統領について、「なんで、あんな人が大統領になったんだろうか」と疑問を投げかけ、同席した首脳らが、驚いた表情をする場面もあったという。>(同上)

 GSOMIA破棄は、まさに文在寅の「自爆」であった。逆に、日本にとっては「神風」だった。