第1章では「英語に対する5つの誤解」を、第2章では「非ネイティブエリートが心がけている『伝わる英語』の極意」を紹介しています。

 細かいことは置いといて、早く使えるフレーズをマスターしたいということであれば、第3章からお読みいただいてもかまいません。

 第3章では「ネイティブと自然と会話がつながるフレーズ」を中心に紹介しています。インターネット環境がよくなったとはいえ、「話す」ことなしにはコミュニケーションは取れません。最初は皆、知らない人同士です。自分から話しかけるのが得意ではない人や、ビジネスライクなつき合いからもっと踏み込んだ関係性にしたい人に喜んでいただける、「最初のつかみ」がうまくいくフレーズを紹介します。職場、会議、打ち合わせなどの社内はもちろん、社外とのやりとりでもインパクトを与えることが大事です。そんなときに使えるフレーズがあります。

 第4章では、「トラブルになりかねないとき、泣き寝入りをしなくて済むフレーズ」を中心に紹介しています。ビジネスでトラブルはつきものですが、こちらの事情をうまく伝えられずに苦労することがあります。日本語でさえ難しいのに、「英語で伝えるなんてムリ」という方に役立つはずです。単純に空気を読みすぎて何も言えない場合など、日本人のよさがあだとなるケースにおいて、効果のあるフレーズをピックアップしました。私自身、苦労した経験の中で覚えたものばかりです。

 第3章と第4章、コラムも含めて、私自身が20年以上前に知っておきたかったものを全部で550フレーズ、紹介しています。使い勝手のいいフレーズを活用してもらえればと思います。

 また、前半で学んだキーフレーズが後半随所に出てきます。第3章からは順に読んでいくことで、語彙力が自然に高まっていく設計にしています。飛ばし読みするよりも、理解が深まるでしょう。

 いつまでも初心者英語でいてはいけません。一人でも多くの日本人が「グローバルで活躍できる非ネイティブ」になれるように願います。

STAY GOLD!