「倹約は一度慣れれば大丈夫」
貯金の達人が残す金言

 筆者と似たような立場ながら「増税受け入れ難し。許すまじ」というのはCさん(38歳男性)である。

「生活水準は据え置きのまま税率が上がれば、生活が圧迫されることは目に見えている。軽減税率も対策として効果的とは言い難く、景気によくないことも明白。百害あって一利なし。財源は増税によってではなく、経済の成長によって確保する姿勢の方が共鳴できる」(Cさん)

 不満の出発点は筆者と同じだが、意見を発展させていくとやはりどうしても政治経済への言及や政策への批判が混ざってきてしまうようである。なのでCさんの声からは、これくらいで撤退。

 共働きで子どもが1人いるDさん(36歳男性)は、年収のわりにはだいぶ早い段階で貯金額1000万円を達成した。家計の管理および貯金がもはや趣味といってよく、今後かかるであろう学費や老後の生活費への備えは盤石である。

「消費税に限らず、国の方針で税率が変動するといった可能性は念頭に入れている。よほどのことがない限り、国がどう出てもこちらは対応できるはず。

 しかし今回の増税によって月の貯金額が減るであろうことは残念。貯金額を10月以降も減らさないようにするために、増税で負担が大きくなった分をわずかに倹約するべきか、今検討中。

 倹約というのは慣れてしまわないうちが負担に感じるもので、一度慣れてしまえば当たり前になって、特に負担を覚えない。それを思うと、やはり倹約することになるのかなあ」(Dさん)

 目的に応じた精度の高い倹約ができる人の言葉には、かなりの説得力を感じる。「倹約は“慣れるまで”だけが大変」とは金言ではないか。“住めば都”のようなもので、人の適応能力は普段ざっくりと想定するより高いものなのかもしれない。