政界やメディアにも
影響力を持つJT

 こうしたJTの影響力は、政治の世界にも及んでいるという。

「タバコを吸う議員が多く在籍する『自民党たばこ議員連盟』などにも、JTは献金を行っています。日本禁煙学会は、2014年2月時点で、JTが自民党たばこ議連の役員に対して過去6年間で少なくとも1757万円を献金していたと明らかにしました。こうしたタバコ業界の意向を反映する議員たちの存在が、タバコ問題をより難しくしています」

 自民党たばこ議連には、2018年時点で衆参両院合わせ、約260人の自民党議員が所属している。

 もちろん、メディアに対しても、ぬかりはない。

「JTは、TBS、テレビ朝日、テレビ東京、フジテレビ、日本テレビなどに対し、継続的に広告費を投入しています。このことも影響し、メディアでタバコの健康被害などネガティブな情報が放送される機会は極めて少ないのです」

 さらに、JTの2017年の有価証券報告書によれば、広告宣伝費は244億1300万円、販売促進費は1122億1200万円にものぼる。こうした日本独自の事情が、アイコスが日本市場に容易に参入できた下地となっているのだ。