・離婚しても戸籍にバツがつかない。
・姓を改めなくてよい(夫婦が別々の姓で生活できる。戸籍上姓を変える必要がない)。

 これに加えて、あとは意識的なところだが、

・「嫁ぐ(女性が男性の家に入る)」感覚ではなくなるため、男女対等な関係を維持できる。親戚付き合いから距離を保てる可能性もある。
・「事実婚です!」と公言しておくことで周囲は「何か理由やそれなりの意思があって法律婚ではないのだな」と考えるので、周囲の理解を得られやすくなる場合がある。

 などである。一方デメリットは、

・子どもの親権は母親になる(共同親権ではない)。
・お互いの財産に相続権がない(遺言である程度なんとかなるが、相続税の面で法律婚の方が有利)。
・配偶者控除が受けられない。

 で、こちらの意識的なところとしては

・法律婚のような誓約を交わすわけではないので、結婚に対する気持ちがフワフワしたり、夫婦間で意識に差が生まれるリスクがある(と耳にしたのだが、法律婚でも夫婦間で結婚に対する意識に差は生まれる可能性はあるので事実婚と変わらないといえば変わらない。とはいえ実際事実婚をしている人は、意識の差が生まれた理由を「事実婚だからだ」と帰結しやすいところはあるかもしれない。それだけ特殊な選択をしているという自覚が当人たちにあるためであろう)。
・周りから奇異の目で見られる可能性がある。

 などが挙げられる。

 お金の面だけ見てもだいぶ大変そうな事実婚を選択する主な理由は、上記の事実婚のメリットに加え、「戸籍制度に反対」「法律婚の手続きが面倒」などがあるそうである。