米カーネギー国際平和財団の新報告書によれば、中国は顔認識などの監視技術で世界をリードしている。中国政府が国民の監視に利用しているほか、同国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)は関連技術を世界に輸出している。一方で、米国のオバマ前政権時代の元国務省当局者の調査に基づく同報告書によれば、他国も監視技術を採用し始めている。報告によると米国、ブラジル、ドイツ、インド、シンガポールなど世界の少なくとも75カ国が人工知能(AI)を利用して国民を監視している。AIを活用した監視体制の広がりがうかがえる。こうした変化の先導役は、50カ国に監視技術を提供しているファーウェイだ。このリポートによれば、この数は比肩する企業がないほど突出している。