「私どもの春秋航空は、時間の正確さにおいては中国の航空会社の中でランキングナンバー1です。便は延着しようがしまいが、止むを得ない状況のとき以外は便をキャンセルすることはあり得ません」

 南方航空は2018年時点で800機以上を保有しており、2010年時点ですでに同社を利用した乗客はのべ8000万人に上り、中国でナンバー1、世界でナンバー3、そしてアメリカン航空およびデルタ航空に次いでその年の全アジア乗客数および飛行機台数が最も多い航空会社であった。

 しかし、乗客が予定通りに出発する保証があるかどうかという点においては、まだまだ日本航空や全日空、春秋航空に基礎的な部分から学ぶ必要がある。次回、南方航空と春秋航空を選択するときは、少なくとも私は絶対、南方航空をやめて春秋航空を選ぶだろう。

定時運航率を比較
無責任な航空会社は改善を

 本稿を執筆する際、念のため、世界の主要航空会社の定時運航率を調べてみた。
OAG(OAG Aviation Worldwide Limited)は航空関連情報の収集や提供を行う分野で、世界最大規模のデジタル航空情報会社として知られている。同社が発表した調査レポート「OAG Punctuality League 2019」には、2018年の世界の航空会社と空港の定時運航遵守率ランキングが掲載されている。対象は、年間3万便以上の定期便を運航し、有効座席キロ(ASK)ベースの2018年実績が世界250位以内に入る航空会社としている。

 それによると、定時運航遵守率 トップ20(総合)は次の表の通りになっている。

 この調査データを見ると、航空大国になりつつある中国の航空業界も航空会社も、1社も入っていない。中国の航空会社が、世界の乗客に信頼される翼になるまでの道のりはまだ遠い。特に飛行機機材の保有台数の多さを日頃大々的に宣伝している南方航空には、これまでの無責任な運航体制について改善をもっと真剣に、スピードを上げて考えてもらいたい。

(作家・ジャーナリスト 莫 邦富)