やらない理由より、やる方法を考える

 「実践」、つまり実際にやってみるということについて、余談ですが、私は、松下幸之助さんの『道をひらく』を東京の自宅にいるときは、その中にある121の短い文章の中の2つか3つを寝る前に必ず読むことにしています。
私はことあるごとに、松下幸之助さんから学べることは非常に多いということ、私自身が『道をひらく』という本を読み続けていることをお話ししています。

 しかし、私の話を聞いて実際に『道をひらく』を買う人は、おそらく100人中、数人ほどではないかと思います。

 『道をひらく』は、1000円あれば買えます。ですからこの本を1冊買うとして、そこにリスクと呼べるようなものはほとんどありませんし、もちろん失うものもないでしょう。

 しかし、多くの人は「聞きっぱなし」で、いいと言われたことを実践しようとはしません。そして、実践する習慣を持っていないと、評論家になってしまうわけです。

 自分が実践できていないことを指摘されると、「やらない理由」を挙げる人は少なくありません。しかしやらない理由を並べるのは、批評してばかりというのと一緒です。

 私はよく「やらない理由より、やる方法を考える」ようにと部下に言っています。

 素直に学ぶという姿勢を持つならば、リスクの小さいことはすぐやってみるべきです。

 どこまで続くかは別として、まずやってみて、自分に合わなかったり、ダメだったらやめればいいのですから。

【行動習慣Checkリスト】
・評論するのをやめ、素直に実践する
・やらない理由を挙げるのではなく、やる方法を考える
・人の勧めることでリスクの小さなことは、まずやってみる
 ・『道をひらく』を買って、読んでみる