また、かぜかアレルギーか判断がつかないときは、通勤・通学ルートをしばらく変えてみるといい。案外、コンクリートの割れ目や石塀の隙間にブタクサがひっそり生えているかもしれない。通勤・通学ルートを変えて、症状が軽快するようなら、「秋の花粉症」を疑おう。

ダニの死骸にもご注意
布団は乾燥機、掃除機で

 もう一つ、秋のアレルゲンといえばチリダニやコナダニだ。年間を通じて注意が必要だが、特に夏の繁殖期の後で発生した大量の死骸や糞(ふん)が、布製品にたまるこの時季は要注意。布団やソファ、子どものお気に入りのぬいぐるみもあっという間にアレルゲンの塊になる。

 しかも、死んで水分が抜けた「ダニのミイラ」は、人が動くたびに空気中に舞いあがり、浮遊アレルゲンとなる。呼吸のたびにアレルゲンを体内に吸い込んでしまうのだ。ダニの糞は0.1mmにも満たないので、気管支の奥深くまで入り込み、重いアレルギー症状を起こしかねない。アレルゲンを暴れさせない環境整備が何よりの予防になる。

 例えば、夏布団から秋冬ものに切り替える時は、必ず、布団乾燥機をかけて高温消毒し、布団の表面を掃除機で吸ってから使い始めるといい。その後も継続して1週間に1回は布団掃除機をかけること。布団を3分の1に区切って、一区画20秒間を目安にゆっくり掃除機をかけよう。シーツや枕カバーの洗濯は1週間に1回のペースで。このほか、布製ソファやフローリングの床にもこまめに掃除機をかけると効果を実感できる。

 余談だが、中国の伝統医学(中医学)でも寒暖差が激しい秋は、肺が乾燥して空咳や痰など呼吸器の病気が増えると説いている。この季節は生薬(漢方薬)もそうだが、食養生として潤いたっぷりの「梨」がお勧め。ただし、梨は潤いと同時に体を冷やす作用があるので、加熱してコンポートにして食べると良いそうだ。掃除を済ませたあとは、コンポートと一緒に残ったシロップをお湯で割ったり紅茶に落としたりして一休みしよう。