米下院情報委員会は、ドナルド・トランプ米大統領がウクライナ大統領と行った電話会談を巡る内部告発状を公開した。内部告発をきっかけに、トランプ氏に対する弾劾調査の機運が高まっている。下院情報委はまた、内部告発に関する情報当局の監察官の書簡を公開した。内部告発状と書簡は、ジョゼフ・マグワイア国家情報長官代行による同委員会での証言に先だって公表された。内部告発状は8月に提出され、7月に行われたトランプ氏とウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領との会話が焦点になっていた。会話の詳細は25日にホワイトハウスが公表した記録で明らかになった。この記録によると、トランプ氏はゼレンスキー氏に対し、2020年米大統領選の民主党指名候補を争っているジョー・バイデン前副大統領と息子のハンター氏について調査を行うよう求めた。トランプ氏は米国によるウクライナ支援に言及したが、明確な見返りとしては発言しなかった。