ただ、こちらにはこちらなりの勝算があった。別に『いいとも』はF1・F2を狙いにいって取っていたわけではない。誰もが知っている人気者たちを多数出演させ、あくまでも幅広い視聴者層を、できることなら根こそぎ持っていこうとした結果、F1・F2でも勝利しているのだ。それまで無敵だったF1・F2という戦場に切り込んでくることに、『いいとも』側がどれだけ警戒感を持っていたかはわからないが、自信を持っているところこそ守りが手薄になるというのはありがちなことである。

 そこへ『ヒルナンデス!』が他の層に目もくれず、F1・F2だけを狙った番組で殴り込みをかける。最初は大した成果も出なかったから、なお警戒しなかっただろう。しかし、ひとたびF1・F2に蟻の一穴が生じれば、状況はまったく変わる。CMの売上シェアに変動が出れば、その動きは激震へと変わる。

 人気者が多数出演しているという『いいとも』のストロングポイントが、CMの売上減少により、大物出演者のギャラが負担になるというウイークポイントになる可能性があるからだ。このように、『いいとも』の強みを徹底解剖することで、一点突破の戦略が生まれたのである。

自分たちの“弱み”を明確にする方法

 敵を知ったのであれば、次は己を知る番だ。敵と同じように自分もまた強みと弱みが同居している。自分については弱みを徹底的にピックアップして、その改善に努めるのがミッションクリアへの近道だ。

 自分の弱点をピックアップする作業には、「一点突破4ステップ」が役に立つ。

(1)「ミッション咀嚼」…使命をよく理解し、ブレない達成目標を作る
(2)「障壁をイメージする」…何が達成の妨げになるかを重ねて問いかける
(3)「視点を変える」…顧客やライバルなど違う立場から考えてみる
(4)「戦略を絞り込む」…一点に集中し、達成まで攻め続ける