「英語が全然話せない」「皆の会話に入れない」「会議で一言も発言できない」。ネイティブを前にしたとたん、「英語が通じない」と悩む日本人は多くいます。一方で、日本人と同じく、英語でハンディがあるはずの非ネイティブは、うまくやっています。なんと、ビジネス英語には、非ネイティブが身につけるべき「絶対ルール」が存在したのです。
1年2ヵ月売上ゼロで窮地に追い込まれた著者が、今ではネイティブを部下に持ち、15か国以上の外国人プロフェッショナルをマネージするきっかけとなった、非ネイティブが実践しているテクニックを『ビジネス現場で即効で使える非ネイティブエリート最強英語フレーズ550』にまとめました。学生時代に学んだ単語でじゅうぶん。使えるフレーズを多用し、ポジティブで丁寧な言い回しを意識すれば、英語での会話は怖くありません。「こんなとき、なんて言えば?」があっという間になくなるキーフレーズを中心に紹介します。

日本人が思い込んでいる英語に対する3つの誤解Photo: Adobe Stock

全世界の5人に4人は英語が話せない!?

 世界で標準の言語は「英語」です。今後少なくとも数十年は変わることはないといわれています。そして、世界経済フォーラムによる2016年の発表によると、英語を話す人は世界に約15億人いると推計されています。

 つまり、全世界の5人に4人は英語が話せないのです。日本人は英語が話せないとよくいわれますが、日本人以外の多くの外国人も英語ができないという事実を理解することが大切です。

 ブルッキングス研究所メトロポリタン政策プログラムがまとめた報告書(2014年)によると、アメリカでさえ10人に1人が「英語が苦手」とされています。

 2018年、仕事でマイアミに出かけましたが、3割ぐらいの人は英語があまり話せず、片言の英語で会話をしていました。アメリカでも、10人に1人が英語を苦手にしているのですから、私たちが思う以上に英語が話せない人の割合は多いのです。