「英語が全然話せない」「皆の会話に入れない」「会議で一言も発言できない」。ネイティブを前にしたとたん、「英語が通じない」と悩む日本人は多くいます。一方で、日本人と同じく、英語でハンディがあるはずの非ネイティブは、うまくやっています。なんと、ビジネス英語には、非ネイティブが身につけるべき「絶対ルール」が存在したのです。
1年2ヵ月売上ゼロで窮地に追い込まれた著者が、今ではネイティブを部下に持ち、15か国以上の外国人プロフェッショナルをマネージするきっかけとなった、非ネイティブが実践しているテクニックを『非ネイティブエリート最強英語フレーズ550』にまとめました。学生時代に学んだ単語でじゅうぶん。使えるフレーズを多用し、ポジティブで丁寧な言い回しを意識すれば、英語での会話は怖くありません。「こんなとき、なんて言えば?」があっという間になくなるキーフレーズを中心に紹介します。
できる非ネイティブが実践している
ビジネス英語には「絶対ルール」があった!
「それなりに英語は話せます。日常会話レベルであれば問題ありません。日本にいたときは英語力が評価されて海外赴任も経験しました。なのに、グローバル企業に転職したとたん、全然英語が通じないのはなぜでしょうか?」
このような悩みを持つ日本人はたくさんいます。かくいう私もそのなかの一人でした。
大学時代は交換留学を経験し、大学卒業後は外資系コンサルティング企業のアクセンチュアで、アメリカ駐在2回、部下に外国人が付いたこともあります。日本では「英語で仕事を回せる」と評価されてきた私が、マイクロソフト シンガポール(1度目)に転職すると、地獄が待っていたのです。
英語が全然話せない、皆の会話に入れない……。英語での議論についていけず、会議で一言も発言できずにいたら、上司に「発言しないなら、会議に出るな!」と軽いクビ宣告を受けました。
その後、デロイト コンサルティングに転職したときも、同僚の韓国人やタイ人、ドイツ人たちが契約をとって活躍しているなかで、ただ一人、1年2ヵ月間、売上をあげられずに、自律神経失調症になりました。もはやこれで終わりか、そう思ったときに、ふと「ある疑問」がわいたのです。
「私は英語のハンディのせいで、こんな窮地に陥っている。同僚たちも非ネイティブなのに、どうして彼らはうまくやれるのか?」