イオンモール幕張新都心でのショッピングモビリティ実証試験の様子イオンモール幕張新都心でのショッピングモビリティ実証試験の様子 Photo by Kenji Momota

福祉から全世代の歩行補助へ
イオンモールでの積極的な試み

 本連載で何度か取り上げている、ハンドル形電動車いす。

 道路交通法上は、歩行者扱い。道路車両運送法上は、車両に含まれない。JIS(日本工業規格)に対応して、最高速度は時速6キロ。免許や車検は必要なし。

 そもそもは、福祉目的で開発されてきたが、近年では高齢者の「免許返納後の乗り物」としても注目が集まっている(参考記事:『高齢者の免許返納で注目される「ハンドル形電動車いす」の課題』)。

 そうした中、ハンドル形電動車いすに関して、全国各地で新しい動きが出てきた――。

 千葉県千葉市のイオンモール幕張新都心。延べ床面積では日本最大級のショッピングセンターである。ここで2019年9月24日~27日の4日間、「館内の移動の新しいカタチ~ショッピングモビリティ体験会」が開催された。