国内のショッピングモール内で電動車などの移動体を貸し出すのは極めて珍しく、イオンモールとしては初の試みだ。

 使用する機器(10台)の詳細は後述するが、量産品に買い物かごが装着されるなど特注されたものだ。

 今回の乗車対象は18歳以上で料金は無料。1回あたりの利用時間は2時間。個別店舗やスーパーマーケット内は走行できず、館内の通路にあたる共有スペースを走行する。

モール内に8月から常設するトヨタカローラ千葉店舗の前で
モール内に8月から常設するトヨタカローラ千葉店舗の前で Photo by K.M.

 イオンモールの実証試験の担当者は「これまで社内でキャッシュレス化など含めて、モール内での新しい体験について検討してきた。その中で、買い物以外の時間(=館内移動時間)を短縮したいという思いがあった。また、東京オリンピック・パラリンピックを契機にインバウンド対策にもなる」とショッピングモビリティ導入の経緯を説明する。

 実証試験を最終調整として、10月中旬から本格導入(有料を考慮中)の予定だ。その際は、利用者をまずは60歳以上に限定し、その後に対象年齢を広げるかどうかを検討する。

 筆者は実証試験4日目の昼前後に試乗したが、それまでの3日間(午前10時~午後4時)の利用者は1日あたり50人前後。年齢層は高齢者以外には40代も多かったが、若者はほとんどいないという。

 1時間弱の試乗感想としては、平日で来場者が少なかったこともあり、こちらの存在が他の買い物客の邪魔になるようなシーンはなかった。エレベーターも問題なく利用できた。

 一般的なハンドル形電動車いすよりも軽量コンパクトなので、小回りが利き、停止しやすい。

 保険については、店頭や共用スペースでの過失による物損については利用者の責任を基本的に問わない方針。ただし、ショッピングモビリティ同士の接触などでの対人事例については、当事者間の話し合いなどで解決することを検討するという。実証試験では試乗前に3分ほどの使用説明と試乗後のアンケート調査のみで、誓約書に署名はしていない。