米当局者らは、トルコが間もなくシリア北部に大規模な進攻を行い、クルド人部隊との衝突を招くのではないかと懸念を強めている。現実になれば、トランプ政権は対立を回避するため全ての米軍部隊をシリアから撤収させる可能性がある。米軍が撤収すれば、シリアでの過激派組織「イスラム国(IS)」との戦闘は事実上終了することになる。米政府当局者らはISについて、同組織が掲げていたいわゆる「カリフ制国家」は崩壊したものの、米国や同盟国などに対し攻撃を行えるテロネットワークが維持されていると考えている。トルコは、シリア北部の国境地帯の複数の町をクルド人組織「人民防衛隊(YPG)」から解放し、現在トルコ国内で暮らすシリア人難民最大200万人を移動させたいと考えている。
トルコ、シリア北部に大規模進攻を準備か 米の懸念強まる
有料会員限定
あなたにおすすめ