サウジ製油所爆破は
「テロ」ではなく「作戦」
9月14日、サウジアラビア東部のアブカイクとクライスの製油所がイエメンの「フーシ派」のドローン攻撃を受けた事件を、日本政府やメディアは「テロ攻撃」とし、フーシ派軍スポークスマンが「10機のドローンで攻撃に成功した」と発表したことは、「犯行声明」と報じられた。
だがこの攻撃は2015年2月以来すでに4年8ヵ月も続き、民間人の死者は少なくとも約1万人(5万人、10万人説もある)とみられるイエメン内戦の一環であり、「テロ」というより軍隊の作戦行動だ。
フーシ派の将校が演壇に立ち、テレビカメラを前に誇らしげに攻撃成功を語ったのは「犯行声明」というより「戦果発表」の感がある。