家の整理をしておくことは
子どものためでもある

 先に別居していれば、のちのち離婚となった場合も、「別居」と「離婚」2つの問題を同時に片付けるよりは労力が少なくて済む。さらに、別居婚には終活としてのメリットもあるという。

「子どもが独り立ちして、夫婦2人で3LDKも必要か?っていう話です。部屋を持て余すぐらいなら、売っ払って駅近のワンルームを2つ借りるほうが賢明です。年を取って相方が亡くなってから『あれ?広すぎるわ』と気づいて慌てて動き出す人がいますが、それでは手続きなどで子どもの負担も大きくなってしまうかもしれません。自分が動けるうちに家の見直しをすることは、残される子どものためでもあるのです」

 じつは、山崎さん自身も再婚と同時に別居をスタートし、早6年目。相手と近い距離で暮らしながらも個人のスペースが守られており、関係は良好だという。また、山崎さんの弟子の女性も、別居によって離婚の危機を乗り越えたという。現在も別居婚を継続中で、一緒に家族旅行をするほど仲良くなったそうだ。

「すごく関係が悪かったとしても、別居を始めて距離を置いてみると、意外と心の余裕ができて、相手を許せるようになるものです。『会えない時間が 愛、育てるのさ』という歌がありますよね。別居婚で熟年の愛は大きく育たないかもしれないけれど、夫婦関係を見つめ直すきっかけになると思いますよ」

 夫婦関係にモヤモヤしているのなら、こっそり転勤願を出してみるなど、別居婚の道を探ってみるのもひとつの手かもしれない。