欧州連合(EU)は外国の通信機器メーカーがもたらす安全保障上の一連の脅威を特定し、中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)などのサプライヤーに対する風当たりが一段と厳しくなっている。事情を知る複数のEU当局者の話や、欧州政府がまとめた非公表のリスク評価で明らかになった。EUは今週、世界で導入が広がりつつある第5世代移動通信システム(5G)に対し、敵対国やその支援組織が安全保障上の脅威を及ぼしていると警鐘を鳴らす報告書を公表した。これとは別に、EU加盟国が最近回覧した非公表のリスク分析で、各国政府は通信機器サプライヤーがもたらす一連の具体的な安全保障上の脅威について、ひそかに指摘していた。この分析についてはこれまで報じられておらず、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が草稿を確認した。