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レビュー

『グーグルが消える日 Life after Google』書影
『グーグルが消える日 Life after Google』 ジョージ・ギルダー著 武田玲子訳 SBクリエイティブ刊 1800円+税

 グーグルが消える日――。ビジネスでもプライベートでもグーグルを利用しない日はない。「世界のシステム」になったとさえいえるグーグルが、「消える」とはいったいどういうことなのか。

 このような衝撃的な予言をするのは、著書『テレビの消える日』でネットワークコンピュータの台頭を予言し、スティーブ・ジョブズにも影響を与えたジョージ・ギルダーである。本書『グーグルが消える日 Life after Google』で示唆されるのは、グーグルが築いた世界システムにおける致命的な弱点を解決し、それに取って代わる、新しい世界システムの存在である。それは、インターネットの構造そのものを根底から覆すほどの大変革を、私たちに予感させるものだ。

 新たな世界システムの中枢は、中央集権型で管理しているユーザー識別情報の管理方法を改めることである。そこで活用されるのが、ブロックチェーン技術だ。これがグーグルの弱点を克服し、現在の世界システムに取って代わる日がやって来るという。グーグルありきの思考に陥ることなく、創造的に新たな世界を構築すべきときが到来している、というのが著者の主張だ。

 新しい世界システムのもとで、グーグルは競争に勝ち残れるのか。はたまた新勢力に取って代わられるのか。今後、インターネットの世界はどのように変わっていくのだろうか。シリコンバレーを震撼させたであろうこの予言の中身を、あなたも知りたくはないだろうか。(金井美穂)