今、社長の人も、これから社長を目指す人も、さらにレベルアップ、スキルアップするためには、何をどうすればいいのでしょうか? 人気コンサルタント小宮一慶氏の最新刊『社長の成功習慣』(ダイヤモンド社、9月5日発売)は、経営者になる人にぜひ身につけてほしい50の行動習慣について解説した社長のための教科書です。本連載では、同書から抜粋して、経営者としていっそう成長するためのポイントについてお伝えしていきます。
ひらめきは、頭の中にあるものがきっかけで生まれる
「考えがひらめく」というと、どこからか斬新なアイデアが降ってくるようなイメージを持つ人が多いかもしれません。
しかし「ひらめき」というのは、脳の中にあるデータベースの意外なところどうしがくっつくことで生じるものだと私は考えています。頭の中にないものは、ひらめきようがありません。
そしてそういったひらめきが、思考を深めるきっかけになるのです。
具体例を挙げてみましょう。
本連載執筆時点の日本の国債残高は、財投債も含めて1103兆円です。
そして、名目GDPは約550兆円です。この2つのデータが頭の中にあれば、「日本の債務残高はGDPのおよそ200%にも上っている」ということが分かります。
これが「くっつける」ということです。