劣化する日本人のマナーに対し
成長著しい中国人

 日本人客のマナー違反に対し、飲食店の現場からは悲鳴が上がっている。

「お客様でよくあるのが、お箸やつまようじの容器に手をつっこんで、自分が使う以外の分までガチャガチャ触る行為。あれは衛生上やめていただきたいですね。わざわざガチャガチャしなくても、きれいに自分の分だけ取ろうと思えばできるのではないでしょうか」(そば屋店員、36歳)

「よく近所の大学に通う男子学生たちが、店に来ては度胸試しのつもりなのか、カレーの辛さをMAXにして頼むんですが、結局食べきれなくて残すんです。もったいないし、一生懸命料理を作った人に失礼。あの学生ノリが本当にキモいし、ムカつきます」(カレー屋店員、25歳女性)

「旅行帰りの常連客が、『これみんなに(無料で)食べさせてあげて!』と土産をくれることがあるが、みんながそれを食べちゃったらうちの料理が出なくなる。本当はそういうときには、土産と一緒に1万円札をこっそり店主に渡すのが、由緒正しき飲んべえのマナーってもんだ」(居酒屋店主、70歳男性)

 マナー意識という点では、今や中国も向上してきている。上田氏は中国の企業に対してもマナー研修を行っており、受講生の熱心さと成長は目を見張るものがあるという。

「今から15年ほど前は、中国からの観光客の方々は、いろんな料理を頼んでは散らかして食べていましたが、それも過去の話。私が教えている中国の生徒さんたちは、日本のマナーを熱心に勉強しており、食べ物を取り分けて渡してくれたり、空いたお皿を片してくれたりと、とても紳士的な方が増えています」

 日本人のマナーを見て、中国人があきれる。そんな未来がくるのも、そう遠くはないのかもしれない。