夫婦2人の今が人生最大の「貯め時」
月5万円の貯金は少なすぎる

 今年6月にマイホームを購入された結婚2年目のFさん。これから2人のお子さんを産んだとしても、このままの生活スタイルで問題ないのかどうか不安に思われて、今回相談を寄せてくださいました。早速、家計の状況から見ていくことにしましょう。

 月間の手取り収入はご夫婦で50万円、月間支出は39万4200円の見込みと記載があります。この支出にはFさんが毎月行っている財形貯蓄5万円が含まれています。ご相談に「メタボ家計ではないか、身の丈に合った生活ができているか」とのご質問がありましたが、収入の50万円から支出の39万4200円の差額10万5800円のうち、10万円が貯蓄に回っていればメタボ家計ではなく、また身の丈に合った家計といえるでしょう。

 ただし、毎月の貯蓄として記載のとおり5万円の財形貯蓄しか行っていないのであれば、メタボ家計かつ身の丈に合わない生活をしているといえます。なぜならお子さんがいないFさん夫婦にとって、今が人生で最高の「貯め時」だからです。

 月10万円にプラスして、Fさん夫婦の手取りボーナス240万円のうち、200万円、妥協しても150~180万円が貯蓄できていれば、優良家計のお墨付きを与えられるでしょう。お子さん2人を希望されているのですから、仮に優良家計でないならば、優良家計を目指さなければなりません。

 希望をかなえるために、毎月の貯蓄は財形貯蓄を含め15万円、ボーナスは200万円と言いたいところですが、180万円として、その合計360万円を年間貯蓄額として目指すようにしましょう。

 ここからは、1人目の子どもは現在から2年後、2人目を4年後にもうけると仮定して回答を続けさせていただきます。2年後の貯蓄額は、現在保有している620万円と2年間の貯蓄合計720万円を合わせた1340万円になります。

 投資額として保険900万円と記載されていますが、なぜ米ドル建ての一時払い終身保険に加入されたのか理解しかねます。予定利率が円建てより高いことなどが加入の理由ではないかと推測しますが、考えられている2つの保険の解約時期は30年後というのが不思議です。そこで今回は、子どもの教育費にあてる予定はなく、ご夫婦の老後資金にすると思われるため、今回は金融資産の計算から省かせていただきました。

 終身保険への加入を疑問に思ったのはなぜかというと、本来、資金準備は子どもの教育費など「近い将来のライフイベント」から行うものなのに、「最も遠い将来の老後資金」の準備を最優先されていたからです。もし満足のいく収益が得られるのであれば、老後資金ではなく、早く解約をして子どもの教育費に回されてはいかがでしょうか。

 もう一つ、積み立て型の米ドル建て保険に加入されていますが、これは2034年以降の解約で約240万円の返戻と書かれているので、後に述べる教育費にあてることにします。